【新唐人2016年3月14日】
中国のポータルサイト『網易(もうい)』の報道によると、中国当局の2014年政府総財政収入が24.3兆に達したことが、財務バランスシートで分かりました。500項目にも上る政府収入源のなかで、調べられるのは40項目余りで、そのほかは知ることができません。なお、この報道は直ちに削除されました。
『網易』3月8日の報道では、両会(中国人民代表大会と中国人民政治協商会議)中のある代表は、単に個人所得税のしきい値を上げるのは不公平だと発言しました。中国人が一生かけて納める税金のうち、給与税はわずか約6%、高くても7.3%に過ぎず、中国政府の財政収入は、主に目に見えない税金や手数料などで構成されています。
1994年の税制改革以来、中国政府の財政収入は急速な拡大を見せています。2014年の財務バランスシートでは、中国政府の収入が24.3兆人民元に達し、GDPの38.2%を占め、米国、イギリス、日本を超え、ヨーロッパの福祉国家の40%に近づいています。
収入源に関しては、先進国は所得税が主要な収入であるのに対し、中国はその反対で、7割以上の税収入は間接税からで、間接税に代表される付加価値税の税額は商品の価額中に含まれ、消費者は、給与税の税負担より数十倍も高い税負担を課せられていることを知りません。
9日、この報道は削除されました。
中国「権利運動」組織の発起人胡軍(こ ぐん)氏
「政府のお金の出処については追及する人がいません。報道を削除するのはなぜでしょうか。それは中国人が税制の概念を持ったり、問題を意識したりすると、思考、追求し始めます。中国共産党政府は経済不況のときに減税どころか、納税者からさらに搾り取っています」
経済評論家ジェイソン・マ氏
「中国の商品には付加価値税が多い。消費税も入れて、多くの商品に少なくとも5%、または20%の様々な中間税が含まれています」
ジェイソン・マ氏によると、中国企業に課せられた付加価値税はほかの国にはない程、企業に大きい負担となり、それが労働者に転嫁されています。これは中国労働者の低賃金の理由となっています。
500項目にも上る政府収入源のなかに、予算管理に入れられ、調べられるのは40項目余りで、そのほか地方政府の行政収益などの行方は知ることができないと『網易』は報道しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/03/09/a1256788.html (中国語)
(翻訳/小松 ナレーター/金丸 映像編集/李)